日日是好日

洋楽生まれジャニーズ育ちのヲタクが好きなものを好きなだけ記録

《東京喰種》今回こそ"unravel"な気がする

東京喰種:Reのアニメがついにスタート!!!

原作もなんとか:Reの14巻144話まで読み終わって間に合わせたのだけど、読めば読むほど1期のオープニングだった「TK from 凛として時雨の『unravel』」が脳内で再生されまくる現象が発生...

無印も√Aも原作の前半部分も概ね、”金木くんの中≒リゼ”みたいな構図が形成されてて、アニメ・原作ともにそういった捉え方を助長させる演出みたいなものもあり、でも最終的にその内面を写し出していたのは”自分”だったっていう落とし所があった上で、それでも金木くんが戦っていく姿とかその行動理念みたいなものを描いてたと思うのだけど、『unravel』はそれを的確にけど抽象的に描いてて、当時はというか今でもなんてぴったりなんだ!!と思ってる。

ただ:Reを読めば読むほど、その内面が具象化されて”佐々木琲世”っていう独立した自我となって金木くんを写し出した描写とか葛藤する場面にこそ、この楽曲がハマりすぎてて、TK怖いってなってます。

『壊れた』や『歪んだ』『動けない』『ほどけない』に通じる負を連想させる言葉
『教えて 教えてよ』『壊れた 壊れたよ』繰り返すフレーズや『壊れた僕』『歪んだ世界』物語に繋がるフレーズで作る空気
歌詞全体の世界観もさることながら、音圧に波のある展開、TKのハスキーボイスとハイトーン、全てが金木くんのもがく辛辣な世界と戦う生き様にシンクロしてるよね。ほんと。

 

なんて書き溜めてたら、まさかの6話で登場してしまった...
原作にもちょいちょい出てくるあたり、東京喰種とイコールで繋がってる感じは半端なかったが!!!
監督やりおるね。いい演出だった。

覚えていて 僕のことを 鮮やかなまま

特にこのフレーズが金木くんと琲世のそれぞれの人格が互いに持つ願望そのものを捉えてて、なんでこんなの書けた?って聞きたくなるほどリンクしてるなって。

個人的には6話のオウルとの戦闘シーン、金木くんと琲世の対峙シーン、絶対原作で読んでほしいところでもありますな。

まずBGMの選曲と演出に対する評価は高いのだけど、小さい白金木が必要だったかな?というかあそこは子供の姿で登場させたとしても別の声優を使う必要はなかったと思うところ。なおかつ「金木と琲世」異なる人格でありながらも、互いに同じ願望を抱いてしまう切なさ。つまりはここでは佐々木琲世も金木研であるという証明がされてしまうのだけど、それは金木くんにとっての琲世であって、琲世からすれば共通項を感じても金木くんは別人であることに変わりはないわけで。それを踏まえて、

過去を思い出すことによって今の自分を忘れてしまう、佐々木琲世が消えてしまうことに悲しむ琲世自身が、金木くんも自分と同じ願いを持つことを知って、それでも同じように「消さないで」と願ってしまう琲世の描写が欲しかった!!

同一人物であり、二重人格である2人が同じことを願ってしまう虚しさとか悲しさとか切なさを原作には感じてたからこそ、物足りなさがあったな。

 

彩色の質感、可愛すぎる什造ちゃん含むキャラデザ、瓜江のモノローグ演出だったり、書きたいことはまだまだあるのでまた今度。「Cö shu Nie『asphyxia』」のことも、おいおい書けたら。